天草地方は古くから陶磁器生産が始ま  
った所である。最も古い焼き者「楠浦焼」
と言われ創業年代は慶長年間(1596〜
1615)。その源流は秀吉の朝鮮出兵の
折、連れ帰った人たちの手によるものだ
という説がある。 その後、磁器の製造
が始まったのは1700年代のはじめ(正
徳年間)とされているが、最近の調査で
は1650年頃の染付が出土しており、磁
器の創業は50年以上さかのぼることが
出来るかも知ことが出来るかも知れない。
記憶に残る最も古い窯は1762年(宝歴12)年、
高浜村庄屋、六代目上田伝五衛門が開窯したもの。
それから9年後、焼物の歴史史上で特筆すべきは平
賀源内が天草郡代に提出した『陶器工夫書』。さらに
戸磁器の始祖加藤民吉が天草を訪れ、修行したの
が1804(文化1)年、上田家7代上田宜珍の時代であ
る。以後様々な窯元が煙を挙げたが、当時より現在
にいたる窯として、水の平焼(1765年創業)、丸尾焼
(1845年創業)等もある。