天草陶石について

 天草に産出する世界的な陶磁器原料の天草陶石。砕きやすく形成可能な上、単独で焼物になる。高い強度で製品は硬く、仕上がりの色は濁りがなくて美しい。こうした高品位の陶石の発見は、17世紀中頃から18世紀初頭のことらしい。1762年には、高浜焼として初めて焼かれ、71年には時の平賀源内に輸出振興に役立つ「天下無双品」と言わしめた。有田焼や高圧ガイシには不可欠で、今や、宇宙船の耐熱材。全国の陶石の八割は天草陶石である。

上田資料館

 
                              上田家
 高浜寿芳窯の隣の白壁の建物が「上田資料館」。代々高浜村庄屋上田家の足跡がそこにある。6代伝五右衛門よる開窯は1762年で陳列棚の当時の大皿は、長崎交易でオランダに渡った色鮮やかな図柄。7代目宜珍は伊能忠敬が測量の師という博学多才の人。それ以後も10代から12代へと時代と共に焼物が並び、すぐそこに歴史が見える。上田家は天草に焼物産業を広めようとしたが、その歩みは天草の一つの歴史を刻む。現当主15代萬寿夫氏がここを開設した。